口座開設する証券会社の選び方

 投資をするには証券会社を選ばなければなりません。厳密に言えば1148社あるのですが、あまり金融に馴染みのない方でもCMを通して10社くらいは知っていらっしゃるのではないでしょうか?

 選ぶ前に、証券会社とは何か説明します。
 私はスーパーマーケットによく例えて話しているのですが、
 肉、魚、野菜、飲み物、のように、株、債券、ファンド、コモディティ、FXなど様々な種類の金融商品を、店先に並べて販売しています。
 利益の出どころもまさに一緒、仕入れて売る。仕入れ値と売値の差額ではないですが、商品ごとに決められた手数料が、「うちの商品売ってくれてありがとうね」という形で、株の発行会社やファンドのメーカーから入ってきます。

(証券会社の営業マンはお客さんに利益が入る商品よりも、自分にたくさんの手数料が入る商品を売っていることが、最近SNSなどを通じて暴露されています。真に良心的だと確信できる人は除いて、なるべくネットで自分で買うことをお勧めします)

また証券会社のほとんどがスーパーマーケットであると同時に、そこに並べる商品を作るメーカーでもあります。農家が八百屋を兼ねているようなものです。

 ここにも問題があり、営業マンを使っての対面販売を得意としている企業は、自社が作ったファンドを売りたがる傾向があります。現にA証券の積立NISAやIDECOにはA証券産のファンドばかりです。そりゃあ、他社が儲かるものを売って販売手数料だけもらうより、どちらも総取りしたいのはわかりますが、販売された人はたまったものではありません。

 どうかご注意ください。

  証券口座を開設するというのは、そのスーパーマーケットにお財布を持って入れる許可証を手にすること、と言えます。
 方法は近年どんどん簡単になっていて、スマホで申し込みページを開き、個人情報を入力し、身分証明書の写真を送るだけで、自宅に開設のお知らせが届く形になっています。

 では、無数にある証券会社のうちどこで開設すればいいのか?
 初心者の方には、5大ネット証券と言われる。

 ○SBI証券
 ○auカブコム証券(旧カブドットコム証券)
 ○松井証券
 ○マネックス証券
 ○楽天証券

のどこか、で良いと思います。
もうすでに買いたい銘柄がある人はそれが売っている所を必ず選んでください。

 私個人は「今ならここ! なぜならこれが売っているから」などと言えますが、その優先順位は半年も経てば変わってしまうので、もし現時点で知りたい方がいたら問い合わせいただけると幸いです。